ブラックフォーマル(喪服・礼服)の種類には、正喪服(正礼装)・準喪服(準礼装)・略喪服(略礼装)と大きく分けて3つの種類があります。
日本の一般的なお葬式は、準喪服(準礼装)で行われています。
また、家族葬(直葬)やお通夜にも準喪服(準礼装)を着用される方がほとんどになります。
一般的な葬儀参列からお通夜、3回忌までの法要に着用する喪服が準喪服(準礼装)と言われ、男性だとブラックスーツ(礼服)に黒いネクタイを着用している際の女性の装いです。

ウエアのマナーとしては、肌の露出が少ないワンピーススーツ(ジャケットとワンピースが共布のスーツ)やワンピース、スーツ、パンツスタイルになります。

ブラックフォーマル(喪服・礼服)はウエアを着用するだけでは完成されません。
ただし、もっているアクセサリーを合わせれば良いというものでもありませんので、フォーマル専用のアクセサリーを選ぶことをおススメします。

◆ネックレス
白パール(乳白)やグレーパール、オニキスなど7.5mm～10mmのパールの大きさを選びます。
デザインは、2連以上のタイプは不幸が重なると言われる為、1連のデザインを選びます。

◆バッグ
艶の無いマットな素材(布製)を使用した黒いバッグを選びます。
革製や光る素材、見える部分に金具が使用されているデザインのタイプは、フォーマルマナーとしては使用することには適していません。

◆ストッキング
ストッキングはタイツではなく、黒色の30デニール程度のタイプを選びます。
パンツスーツやロング丈のワンピースやスカートでも同様です。

◆パンプス
パンプスは5cmヒールの黒色(革製はNG)を選びます。
厚底やピンヒール、リボン等の装飾が付いたデザインのパンプスはフォーマルマナーとして適していません。
また、つま先が見える「オープントゥ」のデザインも、肌の露出をさけるという観点からNGとされています。

ブラックフォーマル(喪服・礼服)のコーディネートが完成した次は、参列時に必要なフォーマルアイテムです。
葬儀の会場で必要な持ち物をまとめました。

◆念珠・数珠
数珠は大きく分けて「略式の数珠」と「宗派別の本式数珠」があります。
略式の念珠・数珠を用意しておけば、仏式の葬儀参列の際にも使用できます。
また、念珠・数珠にもブラックフォーマルウエア(喪服・礼服)と同様女性用・男性用とがありますのでご注意下さい。

◆袱紗(ふくさ)
袱紗は最初からポケットの様な形に縫い合わされている金封袱紗を選ぶと使いやすいです。
但し、右向き(慶事用)と左向き(弔事用)がありますので、左向きに開くタイプを選びます。

◆ハンカチとティッシュ
ハンカチは黒いタイプが望ましいです。