みなさん、こんにちは。

今回は、現代女性の定番スタイルといっても過言ではない、「パンツスーツ」が今、葬儀参列にて着用が可能なのか？について調べようと思います。
私も普段は働きやすさやスタイリングのしやすさから、「パンツ派」なのですが、セレモニーやお葬式などのフォーマルシーンではスカートやワンピースを今まで選んできました。
でも、たまに履くスカートほど落ち着かないことはないですよね。
また、20代であればワンピーススーツの着用に対し抵抗がない方が多いと思いますが、30代～40代女性にとってはワンピーススーツを選ぶことに対しハードルが高く感じる方も少なく無いと思います。

ただ、母親から教えてもらったブラックフォーマル(喪服・礼服)のマナーの中に、衿の2枚重ねや2連のネックレスは不幸が重なると言われたタブーな言い伝えと同様、パンツは裾が2つに分かれているので縁起が悪いと言われた記憶がずっと残っています。
なので、自分自身今まで選んできたブラックフォーマル(喪服・礼服)はワンピーススーツだったのですが、最近では葬儀自体の規模の変化の影響からかパンツスーツを着用して葬儀に参列されているの方も多くいるようです。
時代の流れに合わせ、ブラックフォーマル(喪服・礼服)のパンツスーツへの理解に変化があるのではないでしょうか。

①喪服のパンツスーツはマナー違反？ >>
②喪服としてパンツスーツを着用する場合 >>
③喪服のパンツスタイルのコーディネートマナー >>
④おススメ、喪服のパンツスーツ >>
   ●ベーシックなパンツスーツ >>
   ●おしゃれなパンツスーツ >>

カジュアルやビジネスシーン同様、葬儀や告別式、お葬式などのフォーマルシーンにもパンツスタイルで参列したい方も多いと思います。

パンツスーツをブラックフォーマル(喪服・礼服)として着用する場合、ルールとマナーを踏まえドレスコードに叶っていればパンツスーツも喪服として着用出来ます。
ここからは、ブラックフォーマル(喪服・礼服)として着用出来るレディースパンツスーツについて、その場合の着こなしや選び方について説明をしようと思います。

ルールやマナーのポイントをきちんと押さえ、それぞれの立場と参列する場面に相応しい服装を選ぶことが大切ですね。

一般に葬儀参列する際の女性のブラックフォーマル(喪服・礼服)にて格式が高いアイテムの順番は、

1.ワンピーススーツ(アンサンブルとも言われるもの)
2.スカートスーツ
3.パンツスーツ

の順番になります。
パンツスーツはもともと、動きやすさや寒い日の葬儀など女性が我慢をしてブラックフォーマル(喪服・礼服)を着用せずに済むよう生まれたアイテムです。
最近では、ライフスタイルの変化からドレスコードも変化しているため、ブラックフォーマル(喪服・礼服)として作られているフォーマル専用の素材(濃染加工素材)を使用したパンツスーツであれば喪服として着用しても問題がないとされています。
また、多種多様になった女性の立場に合わせ、ブラックフォーマル(喪服・礼服)においてパンツスーツは喪服のアイテムとして選択肢の一つになりつつあります。

フォーマルウエアには参列する際の立場に合わせた格式とデザインによるドレスコードがあります。
お葬式や告別式など弔問の場面では、参列者よりも喪主や親族の方の方が格式が高くなる装いを選びます。

ドレスコードの観点から、パンツスタイルよりもドレススタイルの方が格式が高いとされています。
また、パンツのデザインやシルエットによっては、カジュアルな雰囲気に見えてしまうので注意したいポイントになります。

●喪主の立場での着用
葬儀の喪主の立場でのパンツスーツの着用は控えた方が良いでしょう。
葬儀の代表者として、故人の代わりに参列者を迎える立場ですので、葬儀のマナーに従い着物か正喪服を選びましょう。

●華美なデザイン・シルエットのパンツ
いくらパンツが選択肢の一つになったとしても、故人を送る大切な式の場です。
極端に細い・太いシルエットや、過度なタックやフリルなどのデザイン性の強いパンツは避けた方が良いです。
故人に敬意を示す意味でも、エレガントさやきちんと感があり、ブラックフォーマル(喪服・礼服)として作られたパンツスーツを選ぶことをおススメします。

お祝い事の席よりも、さらに気遣いが必要なのが悲しみの席の場(お葬式・お通夜・お別れ会)の装いです。
“弔事の装いは慶事よりも慎重に”を心がけておくことが大切です。

ここまでも書いてきましたが、パンツスーツ自体がNGでは無く
●ブラックフォーマル(喪服・礼服)として作られているか
●参列する立場に相応しいかどうか
を考えて選ぶことが必要です。

例えば、親族の立場でも家族葬や小さなお葬式で参列者も限られた式の場合、故人を送ることを優先とするのでパンツスタイルでも問題なく着用出来ると思います。
また、故人との関係を重視し、最後に自分らしく見送る意味でおしゃれなパンツスタイルを着用することは素敵な配慮だと思います。
しかし、喪主の立場や厳粛な式典の際はドレスコードを確認し、ワンピーススーツを選ぶことをおススメします。
喪服にパンツスーツかワンピーススーツどちらを選ぶにしても、気を付けないといけないことは、着用する際のコーディネートマナーです。

では、パンツスタイルの場合のブラックフォーマル(喪服・礼服)のコーディネートマナーはあるのでしょうか？

喪服として着用するパンツスーツのコーディネートマナーは、基本的にはブラックフォーマル(喪服・礼服)のワンピーススーツと同じです。
パンツスーツだからと言っても特別なルールはありませんが、一番見落としがちなのはストッキングの色です。
足が隠れるからと言って、ヌードのストッキングを選んでいませんか？
ブラックフォーマル(喪服・礼服)のマナーとしてはワンピーススーツ同様、黒のストッキングを履くこととされています。
忘れがちなマナーなので、覚えておくと参列時に慌てることはありません。

【コーディネートマナー】
・1連のパールネックレス
・喪バッグ(フォーマル専用)
・黒のストッキング
・低めのパンプス(5cm以下が目安)

パンツスーツというと、レディースのビジネススーツタイプなら想像がつきやすと思いますが、ブラックフォーマル(喪服・礼服)のパンツスーツはどんなタイプがあるのでしょうか。
また、ワンピーススーツとは違い、スカートやパンツスーツだとブラウスやインナーの合わせも悩みます。

今回は、着るだけで完成するきちんと感のある『ベーシックなパンツスーツ』と着回しや汎用性のある『おしゃれなパンツスーツ』を集めてみました。
女性の立場やライフスタイルに合わせて、ブラックフォーマル(喪服・礼服)のパンツスタイルを選ぶ参考になれば嬉しいです。

『ベーシックなパンツスタイル』の定義としては、

・ブラックフォーマル専用素材を使用
・適度なサイズ感(ビジネススーツの様な)
・シックなデザイン

になります。
ブラックフォーマル(喪服・礼服)としてワンピーススーツと並んでもそん色のないきちんと感のあるパンツスーツを比較してみました。
特にポイントなのが、コーディネートに悩まない、フォーマル特有のセットスーツを選びました。
急な入用でも着るだけで様になるブラックフォーマル(喪服・礼服)のパンツスーツです。

最近の30代、40代女性の考え方の中に、着回しという選択肢が増えてきました。
それは、昨今の家庭のお財布事情が厳しい事やお金を使う場所(モノ・事)の比重などの原因から当然だと思います。
実際、洋服を販売する側もお手持ちのアイテムと合わせてなどの接客が行われます。

ブラックフォーマル(喪服・礼服)にも、フォーマル内での着回しや各アイテムの着回しなどが出来るデザインが増えています。
ポイントとしては、

・トレンドのシルエット
・シックなデザイン
・ブラックフォーマル専用素材

ですよね。
あまり、デザイン性の強いブラックフォーマル(喪服・礼服)だと、コーディネートでの印象チェンジや着回しに使いづらいなどがありますので、要注意です。
では、上記のポイントにおしゃれなブラックフォーマル(喪服・礼服)のパンツスーツを紹介します。

普段の洋服にもトレンド(流れ/歴史)がある様に、ブラックフォーマル(喪服・礼服)にも歴史があり、それはその時代を生きる「ヒト」の価値観に合わせて変えていくことは自然なことだと感じました。
もちろん、お葬式に参列する際は、故人に敬意を表す事は大切だと思いますが、故人との最後のお別れの瞬間はいつもの「自分」でありたいものです。
また、無理をしてブラックフォーマル(喪服・礼服)のマナーを守るよりも、心からお別れをする方がきっと故人も嬉しいことだと信じています。
冒頭に書いた、2連のパールネックレスやパンツスーツも縁起を気にした言い伝えではありますが、「今」を生きる私たちにとって今後は違う解釈での葬儀参列のあり方を考える必要があるのかもしれません。